飲食店の居抜き物件のメリットとデメリット

現場調査時の居抜き物件
現場調査時の居抜き物件

 最近打ち合わせに伺う飲食店案件は居抜き物件が圧倒的に多いです。

昔は賃貸店舗で契約が満了した場合、必ず現状復帰が当たり前で、自ずとスケルトンになっていました。
しかし最近は様々な要因で、内装や造作はそのまま、厨房機器やテーブル椅子までそのままで出られる場合もかなり多くなっている様に思います。

新たに開業しようと思う個人事業主には初期投資が抑えられ、金額面ではかなりのメリットはありますが、少しばかりのデメリットも潜んでいます。

経験上デメリットになりえる事を、気がついたまま書いてみました。


■電気・ガスの容量
以前の店舗が重飲食で新たに軽飲食をされる場合は問題はないと思いますが、電気・ガスの容量が充分足りるのかは、契約の前に調べておいた方が良いです。
一次側の工事が必要だったり、分岐工事が必要だったり、結構ややこしい問題を含む場合もあります。
(以前別のページに軽く書いてますので、そちらを参考にして下さい)


■厨房のレイアウトと広さ

その居抜き店舗の厨房区間がレイアウト変更を要しないか?
(特に防水区画をとっている場合や消防法に引っかかる店舗の場合)
あるいは厨房面積(広さ)がこれから始めようとするお店の条件にはまっているのか?
もし条件にはまっていないなら、別の物件かスケルトン物件の方が良いと思います。

■厨房機器の再利用
厨房機器機器が残っている場合も良くあるのですが、その機器はメンテナンスされているのか?普通に動作するのかは事前のチェックが必要です。

■換気と臭気
そして1番大変だと思われる、換気と吸気、近隣への臭気の問題です。
ガス機器の多く煙がモクモクの重飲食の場合は、特に事前に考えておかないと、後々近隣トラブルなどになる可能性があると思います。


■音の問題
夜型のバーやカフェでライブなどを行う、又はカラオケを置く場合、同じビルのテナントやビルオーナーなどの承認をもらっておかないと、いざ営業を始めてから騒音トラブルになると嫌な思いをするはめになってしまいます。

■前の店の閉店理由
そしてこれも大事なポイントですが、前のお店は少なくとも閉店または移転をされている訳ですから、その場所でなんだかの失敗をしたお店があったと言う事です。
その理由は色々考えられますが、立地が悪くて集客できなかった、あるいは人目につきにくい外装だった等も考えられます。
事前に前のお店がどんな評判だったなのか、近隣の評判は悪くなかったのか等も近隣のテナントさん等に聞いたりネットなどで調べてみる必要があると思います。

■不動産仲介の現実
そして仲介する不動産仲介業者が貸主(建物オーナー)を知らない場合がかんがえられます
これは不動産業の場合、貸し手側の不動産仲介会社、借り手側の不動産仲介会社が同じとは限りません。
業界ではレインズのような物で、情報の交換も行って、貸し手・借り手を結びつける事になっています。
ですので、今ご相談されている不動産業者はビルのオーナーや前のお店の評判や詳しい情報を持っていない可能もあります。
色々な方法で情報を集められる事をおすすめします。

 

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