■ 施工事例 戸建・古家(長屋造のリノベーション)

[ Before ]

 

築70年のかなり老朽化した建物で現在は使用していない。取り壊すのも忍びなく、憩いの空間として(別宅)なんとか数十年使用する事ができないかとのご相談を受けスタート致しました。

 

まず天井は板張りなのですが、雨染みなどもありかなり傷んでいる。

そして壁はいわゆる土壁。

そして床は板材は良さそうなんですが、阪神淡路大震災などの影響もあるかと思うのですが下地が歪んでおり、そして一部地面からの湿気などを吸収している箇所が、ふわふわしている等、全体的に老朽化している事が明らかでした。

 

 

構造はこの時代の標準的だった長屋の連棟になっており隣の家と引っ付いておりました。しかし幸いな事に一番端に位置していたのでなんとかリノベーションは可能と判断いたしました。

そして外装もかなり老朽化していたので改装対象としました。

 

ご要望は

1、出来るだけ古くても使える木材や建具は使ってほしい

2、部屋が細かく区切られているので広がり感がでるようにしたい

3、土間部分ができれば理想的

ほとんど内部を解体しないとわからない部分が多かったので、この3点を守る事を重要視しました。

 


[ 工事 ]

 

まずは内装を全て解体しいわゆる骨組みだけにしました。

やはり阪神淡路大震災の影響か横方向に柱が傾いておりました。

 

まず基礎が煉瓦ブロックでコンクリートの土間もないので、床下にコンクリート敷き詰め煉瓦ブロックの内側に立ち上がりの基礎をつくりました。

さすがに柱の傾きをなおす事は出来ないので(連棟で隣と棟木や梁が繋がっている)新しく差し替える柱で調整をしました。

そして土台と古い柱を全て交換し、古い柱に添えたりしながら構造的な補強をしました。

 

後は壁を起こし床を作り壁を作るという一般的な工事を行いました。

[ After ]

 

結局もとの木材は再利用できず、ご要望のガラス障子だけを再利用しました。

そして間仕切り壁は作らず、天井も傾斜天井にする事で広がり感がでたんではないかと思っております。

 

古い建物でしたが決して新建材が似合うとも思わなかったし、施主の要望で古いガラス障子は出来れば使いたい、土間がほしい等を組み入れると少し古民家風になってしまいました。

簡単に仕様をご説明しますと、床はパイン20mm厚、少し幅広の120mm,

壁はパイン羽目板と珪藻土、天井はパイン羽目板で全てオイル塗装(リボス塗り)で仕上げました。

そしてサッシの内側に内障子を新設しています。

 

 

そして外装は、屋根はそのまま、壁は外張りで壁を作りジョリーパッド櫛引仕上げ。そしてスプルースの玄関ドアと造作面格子です。

もともと水道のメーターボックスや電気のメーター、ガスのメーターが遠慮なく外壁についていたのですが、全て箱や壁の中にかくしたので、シンプルな外観にする事ができました。

当初の予想より遥かに工事期間がかかり施主様にはご迷惑をお掛けしました。

すこし住宅と云うより、居酒屋か料理屋さんのようになってしまった感もありますが、ご趣味と憩いの空間と云う利用のされ方なので、ご理解頂いたものと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

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